S set

S setはシドニートレイン(2013年まではシティレール)が運行する近郊電車でした。
冷房を搭載していないこともあり、全ての編成が引退しました。


1981年に運行開始。1985年までに509両製造されました。 製造はComeng及びGoninano
4両1ユニットのSsetが基本で、6両編成のRset、3両編成のLset合わせて192両が稼動しています。2両編成も存在します。
ニューサウスウェールズ州で走行する一番古い車両で、唯一冷房を搭載していません。


写真上 4両編成×2のSset
写真下 6両固定編成のRset
Rsetは2012年に運用を終了しました。


車両は全て2階建て。
編成は基本的に
制御動力車+付随車+付随車+制御動力車=クモハ+サハ+サハ+クモハ となっております。
座席定員は112+130+130+112=444人です。

但し、先頭車の中間車改造も多いため、定員は目安です。


行先表示は当初ありませんでしたが、後に大型の磁気反転式の行先表示が設置されました。
行先と経由駅が表示されます。
表示は左寄せで、たまに表示がされてなかったりバックライトが点灯していないこともあります。
さらに写真のように落書きでオリジナルの行先にされてしまっていることもあります。


車両間に幌はないので、旅客の車両間の通り抜けはできません。


中間車化された元先頭車両。


こちらは行先表示機が後付されたもの中間車化された元先頭車両。
運転機器がそのまま残っているのが確認できる。


3両編成のLset。
基本的に支線内の折り返し運用に入っている。


<デッキ>
扉付近にはスタンションポールが3本立っています。


デッキのフロアはロングシートとなっており、旅客の車両間の通り抜けはできません。



中間化改造の元先頭車。
運転台周りはそのまま残されているようです。


1階客室です。
2+3の背面回転式クロスシートが並んでいます。


2階客室です。
2+3の背面回転式クロスシートが並んでいます。




進行方向に座席を変える際、座席の背面を回転させます。
日本では見られない方式です。


階段横のスペースにも座席があります。


冷房が無いため、クロスシート席の窓が少し開くことができます。
現在ニューサウスウェールズ州の現役車両で窓を開けることができるのはSsetのみとなっています。


1日に数本しかないエミュープレインズ行きに充当されるSset。


地下鉄区間を走るRset。
地下鉄区間はホームがギリギリで8両編成は頭がトンネルに入ってしまうため、停車しているところを撮影できるのは6両編成のRsetならでは。


レッドファーン駅を発車するSset。


マクドナルドタウン駅に入線するRset。


ハーバーブリッジをバックにミルソンズポイント駅に入線するSset。


シティレールカラーが残るSset。


セントラル駅に入線するRset。


セントラル駅に入線するSset。


非冷房のため置き換えが決定しているSset。窓からの風を感じながら車窓を楽しむこともできなくなってしまいます。


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