サバンナランダー
Savannah Lander

サバンナランダーはケアンズ駅から北西のフォーサイズ駅までを毎週1回、4日かけて往復する ツアー形式の観光長距離列車です。
サバンナランダーは1995年4月3日にクイーンズランド鉄道によって導入されましたが 、現在は民間事業者であるケアンズキュランダスチームピーティーティーリミテッドによって契約の下で運営されています。

サバンナランダーは水曜日6:30にケアンズ駅を出発し、風光明媚なキュランダ高原をバロン滝、キュランダに観光停車。 その後、チラゴー - ムンガナ支線で南西に移動します。 その後はマリーバを経由しアルマデンでホテルに宿泊します。
木曜日の朝、サバンナランダーは南西に進みイーサリッジ鉄道を走ります。 マウントサプライズとアイナスリーを経由しフォーサイスでホテルに宿泊します。
金曜日にフォーサイスを出発してマウントサプライズに向かいます。
その後、列車は土曜日の朝にケアンズに向けて出発、18時半頃にケアンズに到着します。

このツアーでは宿泊は全てホテルのため、車中泊はありません。食事も車内ではなく、駅に到着後に近隣のレストランで 食事をします。
4日間の行程ですが、区間を分けた短い旅程も販売しています。


サバンナランダーのロゴマーク

サバンナランダーはクイーンズランド鉄道が管理していますが、運営は 民間事業者であるケアンズキュランダスチームピーティーティーリミテッドに委託されています。
ケアンズキュランダスチームピーティーティーリミテッドはキュランダまで蒸気機関車による観光列車の 運行を目的としていましたが、計画は実現しませんでした。
ケアンズキュランダスチームピーティーティーリミテッドはサバンナランダーに使用する2000クラス気動車 を3両管理していますが、これとは別に蒸気機関車を運行するために用意した機関車や客車を保有しています。


クイーンズランド鉄道のロゴ。

2000クラス気動車は1956-1971の間に42両が製造されました。
多くの車両がクイーンズランド鉄道の手を離れ、保存鉄道団体等に譲渡されました。
サバンナランダーで使用している2000クラス気動車は、クイーンズランド鉄道が現在も所有する8両の内の3両です。


サバンナランダーのロゴに使用されるカンガルー。

オーストラリアに数ある列車の中で、お世辞にも有名とは言えないサバンナランダーにオーストラリアを代表 する動物であるカンガルーをマークとして使用しています。
オーストラリアの固有種であるエミューはジ・オーバーランドのロゴに使用しています。
ちなみに人気の動物であるコアラやウォンバットは、スピード感が無いためかロゴとして使用している列車を 聞いたことがありません。


2000クラス気動車2026

この車両は、1963年にクイーンズランド鉄道用に建設されました。
登場時は160HPロールスロイスディーゼルエンジンが搭載されていましたが、2005年に50HPカミンズディーゼルエンジンに 換装されました。
多くの2000クラス気動車は1990年代初頭に引退しました。
通常の旅客輸送としては、コリンダ-イーロンピリー線で2000年1月まで活躍しました。

この流線型のデザインは、東山動物園の懸垂式モノレールに非常に似ています。


2000クラス気動車2053

この車両は2000クラス気動車の2050番台で、「PLDT」(客室と荷物室/運転室/トレーリング)車として知られています。
2050番台は流線型のフロントデザインを犠牲にして、両端に貫通扉を備えています。
これにより、他の2000クラス気動車の中央に配置でき、3両または4両の編成を形成できます。
2050番台は4両(2051、2053、2055、2057)しか製造されておらず、元々はAECエンジンが搭載されていました。
2050番台は1971年に製造され、2053が2005年にサバンナランダーとして転属しました。

2050番台は4両全てが保存されましたが、内一両(2005)は2013年に山火事で消失しました。


2000クラス気動車2026 車内

扉を開けるとデッキは無く、直接客室にアクセスします。
ケアンズ駅で写真を撮影していたら、サバンナランダーの職員に特別に車内に入れてもらえました。


2026の運転室。

オーストラリアの鉄道は左側通行ですが、運用区間は単線ということもあってか運転台は車両右側にあります。
大きなハンドルのサイドブレーキが印象的です。


2026の運転台後部。

客室との仕切りはありません。
最前列の座席からは前面展望が楽しめます。
現在クイーンズランド鉄道が所有している車両で、唯一前面展望が可能な車両です。


2026の車内。

革張りのクロスシートが並んでいます。
地域輸送がメインの車両のためか、シートは背もたれや、座席間隔も標準的なサイズです。。
ツアーだと4日間も乗車する車両ですが、乗車時間は日中に限られます。
レストランや観光、ホテルに滞在する時間も多い ので連続乗車時間はそこまで長くなく、客室設備としては十分なようです。


2026の車内中央部。

気動車に駆動装置の関係で、車内は大きな仕切りで2つに別れています。
サバンナランダーの記念品が展示されていました。


2026の乗降扉。

手動の片開きの扉で、正に只のドアといったところです。


2026のトイレ。

洋式のトイレです。
登場時から設置されていたと思われます。


2053の車内。

2026と同じく、革張りのクロスシートが並んでいます。


2053の車内車短部。

大型のトイレが設置されています。


大型トイレの向こうには、運転席と荷物スペースがあります。
大型トイレは改造されて設置されたものと思われます。


2053の大型トイレ。

車椅子でも利用可能なバリアフリーのトイレです。


2053の荷物スペースと運転室。
こちらも客室との仕切りはありませんが、前面展望は苦しいです。


切り妻顔の2053を先頭にして、ケアンズ駅から車庫に引き上げるサバンナランダー。


4日間の長旅を終えて車庫へ引き上げるサバンナランダー。

行先表示機のサバンナランダーの表示部分は板を差し込んだものなので、方向幕のように回転はしません。


ケアンズ近郊にある車庫。

ここで3両の2000クラス気動車(2026、2028、2053)が保管されています。


2000クラス気動車2028

この車両は2026と同じく、1963年にクイーンズランド鉄道用に建設されました。
登場時は160HPロールスロイスディーゼルエンジンが搭載されていましたが、2005年に50HPカミンズディーゼルエンジンに 換装されました。


2000クラス気動車2028の妻面

貫通扉以外に窓はありません。
上部にテールランプのみを有しており、流線型の運転台を先頭方向にして1両での走行もできそうです。
エンジンから伸びる少し斜めな感じの排気筒がいい味をしています。


車庫内には2000クラス気動車の他に、蒸気機関車、ディーゼル機関車、SX客車が保管されています。


車庫内に2026が眠っていました。
4日の長旅を終えて、3日後の水曜日までお休みです。


キュランダ高原を降り、ケアンズの近郊を走るサバンナランダー。


ケアンズ近郊を走行するサバンナランダーの4K映像集です。
音色の高い警笛が特徴です。


1960年代の素敵な気動車に4日間揺られる旅は一生の思い出になるでしょう。
なお、ツアー中は沿線の橋等で撮影タイムがあり、沿線撮影も同時に行うことが可能です。


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