グレネルグ トラム
Glenelg Tram

グレネルグトラムはアデレード中心部とグレネルグの15kmを結ぶ路面電車です。
アデレードで最後となった路面電車です。

グレネルグトラムはアデレード繁華街のエンターテイメントセンター駅からグレネルグのモーズリースクエアまでの全長15kmの路面電車です。
1873年に開業、1929年に電化し、2005年から段階的に低床車両導入への線路改良を行いました。


2007年にはアデレード駅南のヴィクトリアスクエアが終点だった線路をアデレード駅を経由し、シティウェスト まで延伸しました。
2010年にシティウェストからエンターテイメントセンターまで延伸し、現在の形になりました。




2010年時点でのグレネルグトラム路線図。
現在は左端にシティウェストからエンターテイメントセンターまでが延伸開業しています。
起点はエンターテイメントセンターとなっており、エンターテイメントセンターからサウステラスの10駅の間と グレネルグ地区のブライトンロードからモーズリースクエアまでの3駅の間はフリーゾーンとなっています。
フリーゾーン内でのみの乗降に限り、運賃が無料となっています。
そのためフリーゾーン内は特に利用が多く、街も活気に溢れています。


グレネルグの側の終点、モーズリースクエア
1面1線の駅構造となっています。
バス停のような簡単な屋根が設置されています。


線路終端部は留置線となっており、1編成を収容することができます。
モーズリースクエアは元々1面2線の島式ホームの駅で、画像右側にもかつては線路がありました。
2005年に低床車両導入に伴う改良工事で 現在の形になりました。


線路終端部の留置線。


車止めには終点を示す赤丸が描かれています。
まるで日の丸のようです。


グレネグルは観光客が多く、駅前広場付近には飲食店や商店が並んでいます。


グレネルグはオーストラリアの開拓民が最初に上陸した、歴史的な場所です。
記念碑が建っており、観光名所となっています。


桟橋が海に向かって伸びています。
トラムを降りてから徒歩2分ほどで、どこまでも続く水平線を眺めることができます。


付近には海鳥も多く、観光客の食べ物のおこぼれを狙っています。
トラムのポイントを歩くカモメ。


グレネルグ地区を抜けると専用軌道に入ります。
大きな道路は踏切になっており、車に影響されることなく走行できます。


オーストラリアの多くの踏切は画像のように遮断機が道路進行方向側にしかありません。
非常に合理的な造りとなっています。


サウステラス駅。
この駅から併用軌道に入ります。
また、サウステラスからエンターテイメントセンター駅までの10駅間はフリーゾーンで運賃無料となっています。


サウステラス駅入り口。
段差のないバリアフリー構造となっています。


構内踏切の手前では柵が入り組み、自転車等が一時停止して線路を横断するようになっています。


サウステラス駅横にはバス停もあります。
バスと運賃は共通なので、目的地への経路を自由に設定できます。


深夜帯はトラムは走っていないため、バスを利用する旨の案内。


ビクトリアスクエアの手前で大きく線路が曲がっています。
元々は線路は真っ直ぐのびて手前の緑地帯に入り、そこが終点のビクトリアスクエア駅でした。
2007年に線路がシティウェストまで延伸した際に、ビクトリアスクエアの外周を半周する形で線路を切り替え 、シティ中心部まで線路を延ばしました。


かつてのビクトリアスクエアの駅跡。
一帯は緑地となりました。
画像の右側に現在のビクトリアスクエア駅があります。


現在のビクトリアスクエア駅。
画像右側の緑地帯がかつてのビクトリアスクエア駅でした。


アデレードの中心部にあるビクトリアスクエア。
記念碑や像が建っており、直進する車やトラムはビクトリアスクエアを半周することになります。
奥にシティウェスト方面に向かうトラムが見えます。


ビクトリアスクエアの噴水。
奥にグレネルグ方面に向かうトラムが見えます。


ビクトリアスクエア駅。
アデレードのシティ中心部分は運賃が無料なこともあり、多くの乗客がトラムを待っています。
トラムの他に、シティ中心部を周遊する運賃無料のバス系統もあります。


多くの利用客を乗せ、ビクトリアスクエアを出発するトラム。


アデレード中心地の併用軌道を走行するトラム。
路線延伸によって、路線全長に対する併用軌道の割合がかなり高くなりました。


シティ中心部を北上していたトラムはノーステラス通りに出ると進路を西に変え、近郊列車のアデレード駅に接続します。


アデレードレールウェイステーション駅。
アデレードの近郊列車と乗り換えることができます。
2010年のトラム延伸後、近郊列車アウターハーバー線とは終点のエンターテイメントセンター駅でも乗り換えができるようになりました。


左側に見えるのがアデレード駅舎。


アデレードレールウェイステーションの駅名表示。


西側には次の駅であるシティウェストが見えます。
駅手前で一旦単線になっています。


アデレードレールウェイステーション駅を発車するトラム。


複線の併用軌道を走行するトラム。
グレネルグトラムは基本的に複線構造となっています。


シティウェスト駅手前で一旦単線になります。
主要道路であるノーステラス通り上で車の右折レーンを捻出するために一旦単線になったと思われます。


シティウェストに入線するトラム。
単線なのは交差点の1部分だけでした。


単線部分拡大。
2010年時点でグレネルグトラムの単線区間はここだけです。


かつての終点シティウェスト。
現在はさらに先のエンターテイメントセンターまで開業してます。


2010年2月時点での状況。
延伸部分はまだ工事中で、道路に併用軌道を埋め込んでいます。


シティウェスト駅は1面2線の島式構造。
この時点では終着駅のため、西への線路は行き止まりとなっています。


アデレードメトロのバスと顔を合わせるトラム。


シティウェスト駅西側の工事区間。
架線柱は既に設置され、あとは軌道を敷くだけとなっています。


隣のウェストテラス駅。
まだ工事中ですが、対向式2面2線構造の駅であることがわかります。


建設中のウェストテラス駅。


建設中のウェストテラス駅


ウェストテラス駅より先も工事が始まっていました。


さらに進むとまだ工事に着手していない区間もありました。
現在は予定通りトラムが運行しています。




グレネルグ観光と合わせてアデレードの歴史を感じることができるグレネルグトラム。


---PR---


TOP