A set ワラタ
Waratah

ワラタはシドニートレイン(2013年まではシティレール)が運行する近郊電車である。
シドニー近郊区間を運行する。
ワラタはニューサウスウェールズの州の花の名。

2011年に運行開始。2002年に登場したミレニアムを踏襲しながらも、恐らくオーストラリア初の8両貫通編成の電車です。
車体は中国のChangchunで製造され、オーストラリアに輸入後Downer Railで組み立てられました
8両1ユニットで78編成います。
制御装置は日立製VVVF。最高速度は130km

オーストラリアの鉄道歴史上、ミレニアムに次いで多数勢力となりました。
環境に配慮して、前照灯を除く全ての照明がLEDになっています。


車両は全て2階建て。
車内はデッキがロングシート、2階建て部分は2+3の転換クロスシートです。
編成は
制御車+動力車+動力車+付随車+付随車+動力車+動力車+制御車=
クハ+モハ+モハ+サハ+サハ+モハ+モハ+クハとなっております。
座席定員は101+118+118+108+108+118+118+101=890人です。
中間車で定員が違うのは、付随車は従来車とドア位置を合わせるために先頭車と同じ鋼体を使用し、 2階建て部分が1列少なく、運転台部分をデッキのロングシートに割り振ったためです。



ワラタの導入にあたり、シドニー郊外のオーバーンに新規に車庫が作られました。
ワラタ全編成がここで管理されています。
特にシドニーは落書きの被害が多いので、かなり防犯に力を入れていそうです。

今回から8両貫通編成となったのは、運転台を減らして定員を増やすためというよりも、監視員が 編成の全車両を支障なく巡回できるようにという防犯面から採用されたようです。


従来の4+4の運用では車掌が中間の運転台に乗り込んで扉操作をしていましたが、 8両貫通になったことで車掌は最後尾に移動しました。
扉操作をアシストするために、初めて車外カメラがドア付近に設置されました



扉はプラグドアを採用。ドア上部とドア両下側にガイドライトが搭載されました。
ドア開閉には自動放送が流れます↓
"Doors Closing, Please Stand Clear"


デッキ
扉付近につり革は無く、二手に分かれたスタンションポールが設置されています。


デッキ部のロングシートは4-5人掛けとなっており、 動力車のみ、3人分を折りたたむことで車椅子スペースにすることができます。
計16の車椅子スペースがあります。
一部車両にはロングシート上部に棒状のつり革が3つづつ配置されています。
日本と比べるとかなり少ないです。
車両間の扉は押しボタン式自動扉となっています。
停電時にも開閉できるように非常用レバーが新たに設置されました。、


運転台部分は一人掛の座席です。
ちなみにかぶりつきによる前面展望はできません。
LED表示機の左横に監視カメラ(黒い丸)がうっすらと確認できます。
監視カメラは各フロアに搭載されていて、治安維持に貢献しています。


客室1階
2+3の転換クロスシートが並んでいます。


客室2階
こちらも2+3の転換クロスシートが並んでいます。


自動放送に対応する他、乗務員が直接放送するときはLEDの表示が変わります。


車内に掲げられた注意事項一覧。一番左には監視カメラ。
左から
・ゴミは持ち帰って下さい。車内が汚されたり落書きを発見した時は131500に電話し、車両番号を伝えてください。
・足を席に乗せないで下さい。(この場合、靴を脱ぐ習慣が無いので)
・パトロール中です。非常時は000または93794444に電話して下さい。
・毒物、可燃物、危険物の駅構内、車内持ち込み禁止。
・禁煙。罰金アリ
・運賃回避(キセル乗車)は犯罪です。行程に有効なチケットが必要です。罰金アリ。
・飲酒禁止。罰金アリ。
・主な遅延情報は131500に電話して2をプッシュして下さい。
・監視カメラ作動中。

ちなみに車内での飲食は禁止されていないようです。


側面には州の花、ワラタのマークが刻印されています。
これはシティレールが運行していた時期に製造された40編成までで、以降はシドニートレインのシンボルマークに変更されました。


歴史あるミュージアム駅に停車するワラタ。


セントラル駅を発車するワラタ。


ワラタは当初、498両いた全てのS set(右)を置き換える予定でしたが、NSWトレインリンクが中距離電車を520両を2019年までに 導入することになり、現在中距離で運用しているオスカーを近郊型に改造のうえ、S setを置き換えることになりました。 そのためワラタの製造及び導入は2014年にS setを3分の1置き換えないまま完了しました。


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